「テークオフ待機」で無断滑走、誤解まねく管制用語

北海道・新千歳空港で昨年２月、日本航空機が管制官の許可を得ずに離陸滑走した問題で、運輸安全委員会は２３日、管制官が「テークオフ」（離陸）という言葉を使って「待機」を指示したため、機長が誤解したことが原因とする調査報告書を公表。

昨年２月１６日午前。羽田行き日航機が管制官の許可を得ずに離陸滑走を始めたため、管制官が離陸中止を指示した。同機は緊急停止したが、滑走路の前方には、着陸したばかりの別の日航機が約１８００メートルまで迫っていた。

同委の調査によると、同空港の管制業務を担当する航空自衛隊の管制官は、同機に「エクスペクト・イミディエート・テークオフ（ｅｘｐｅｃｔ　ｉｍｍｅｄｉａｔｅ　ｔａｋｅ‐ｏｆｆ）＝すぐに離陸できるよう準備せよ」と指示していた。しかし、同機の乗員は「エクスペクト」を聞き逃し、「イミディエート・テークオフ＝すぐに離陸せよ」と誤解し、滑走を始めた。

●いつも思うのだが、日本語で言った方が早くない？